卸がオイシイってホント?卸入れに潜む3つの罠

せどりをやっていると、卸仕入れに興味がでてくることがありますね。直接買えたら安いんだろうしリサーチも楽なんだろうなって。けど、個人じゃ相手にしてもらえないだろうなと。そう思っていたら卸業者が取引を持ち掛けてきた。さて、あなたはどうしますか?
こんにちは。しんしるです。
この間、僕が2年位前に数回仕入れしたことのある卸業者さんから新規開拓営業の電話がありました。
卸業者さん
「はじめまして!御社をAmazonで拝見したのですが、弊社の取扱商品をぜひ見て頂きたく、お電話致しました!」
しんしる
「いや、以前お取引させて頂いていたんですけどね。御社のスタイルと合致しなかったので今はお取引していないんですよ」
卸業者さん
「・・・ああ、そうなんですか・・それでは必要ない感じですか・・・」
しんしる
「はい」
僕みたいに最近取引していない顧客のことを” 休眠ユーザー ”なんていいますが、休眠ユーザーの掘り起こし(再営業)ではなく、新規開拓として営業の電話が入ったことが面白いですよね。
それくらい、新規開拓に注力しており、逆に言えば固定客が定着しないスタイルである裏返しでもあります。
取引履歴や既存客を確認しながら電話するくらいなら、新規電話を掛けちゃった方が早い、という感じでしょう。
ちなみに僕は会社員時代は商社の営業マンでしたが、自社の他担当者の顧客や休眠ユーザーなどの取引先に新規営業を掛けることはあり得ませんでしたし、他の営業マンでも同じくあり得ませんでした。
社内の全顧客登録数は600社~800社位だったと思います。
休眠ユーザーも多かったですが、社名位はやはり頭に入ってしまいます。
何故なら固定客の多い会社だったので、そのようなミスはお客さんを軽視していると取られる恐れがあり、大打撃になりかねません。
顧客に対する考え方の位置づけが、その会社のスタイルによって違うんだなあと再認識することができました。
このやり取りがちょっと面白かったので、今回はそんな卸仕入れについて話してみようかなと思います。
卸仕入れとせどりの違い
まず卸仕入れとせどりについて、整理してみましょう。
【 卸仕入れ 】
仕入先が卸売業(者)のこと。
卸売業者は一般的な小売業の仕入先で、メーカーと小売店を結ぶ中間業者のこと。問屋、商社も同じ。
【せどり】
仕入先が小売業(個人間取引を含む)。
小売店や個人間取引などで仕入れたものを販売する。我々のこと(笑)
簡単に言えば、こんな感じですね。
要は仕入先が卸なのか小売なのか、ということですね。
せどりと比較した卸仕入れのイメージ

あなたは卸仕入れと聞いて、どのようなイメージをお持ちですか?
・小売店を挟んでいない分せどりより安く買える為、価格競争に有利
・リサーチの必要があまりなく仕入れが楽で、商材も安定している
・個人などでは相手にしてもらえない(相手にしてもらえるのは実力のある証拠)
こんな感じでしょうか?
まとめ買いなどのデメリットがあったとしても取引できるならかなりのメリットで、他のせどらーより一歩抜き出られる、そういうイメージがありますよね。
では、この他者より安く買えて有利なイメージの卸仕入れ、実際のところを考えてみましょう。
小売店を挟んでいない分せどりより安く買える為、価格競争に有利?
なぜこのようなイメージなのか、これは商流を考えるとわかりやすいですね。
せどりの場合
メーカー ⇒ 卸売 ⇒ 小売 ⇒ あなた
卸仕入れの場合
メーカー ⇒ 卸売 ⇒ あなた
1社挟むごとに利益が乗る為、卸から直接買えれば安いに決まっている!
そう思ってしまいますよね。
実はこれ、合っているようで合っていません。
なぜなら、卸は必ずしも1社とは限らないからです。
メーカー ⇒ 卸売(一次店) ⇒ 卸売 (二次店) ⇒ 卸売 (三次店) ⇒ あなた
なんてことも当たり前のようにあります。
あなたがせどりをする小売店が
メーカー ⇒ 卸売 ⇒ 小売 ⇒ あなた
という商流であれば、三次店まで挟む商流より短くなります。
これだけみても小売りから買う方が安い場合もあり得ますよね。
そしてもう一つ、重大な落とし穴があります。
メーカーや卸の値段は、皆平等に同じ値段で提供している訳ではないということです。
わかりやすいのがボリュームディスカウントです。
1商材60個仕入れる場合と6,000個仕入れる場合では、仕入単価に差が出るのは当然ですね^^
6,000個仕入れたくても資本力の問題でそこまで買えない。つまり資本力で差が出てしまいます。
よって商流面でも、ボリューム面でも卸から直接買うことが必ずしも安いとは限らない訳です。
これに対しせどり(特に電脳)の場合、基本的には仕入れ価格が皆一緒になります。
1個でも50個でも皆同じ値段になりやすく、スタートラインに差がないので初心者でも充分勝負になります。
卸仕入れに潜む罠①
せどりより安く仕入れられるとは限らない
リサーチの必要があまりなく仕入れが楽で、商材も安定している?
卸から仕入れる場合、商材を卸業者が紹介してくれたりします。
この商品儲かりまっせ!って。
そういう商品をモノレートで確認してみると、確かに高回転高利益だったりします。
そして、いざ仕入れてみると・・・
半端ないほど価格競争が勃発することがあります。
それはせどりの価格競争の比ではありません。
5000円の商品が納品直後には1000円前後になっている。普通の話です。
なぜこのようなことが起きるのか?
この商品儲かりまっせ!って、片っ端から声をかけているからです。
あなたにだけ、特別教えてくれている訳ではないんですね。
それも、その卸だけでなくそこらじゅうの卸業者がそういう連絡をしている状態。そう考えてください。
それが先ほどの商流やボリュームの影響で仕入れ価格に差が出る。
取引始めたばかりの新参者に、重要顧客並みに安く提供するでしょうか?
普通はしません。むしろ少しでも高く売ろうとします。
片っ端から声をかけ、仕入れ価格に差があるなら、勝負になりません。
また、参入者は必然的にある程度のボリュームを抱えるので、一刻も早くさばく必要が出てくるため、価格競争も激化する訳です。
結果、仕入れが楽になるどころか在庫を抱えて大変なことになる。安定とは程遠いですね。
せどりの場合はあくまでも自分でリサーチし発掘した商品です。
発掘出来た人たちの市場となる為、どんなにすごい価格競争だといっても卸から声のかかった商材ほどではありません。
また、まとめ買いする必要もなく1個から仕入れられるので、価格競争の影響も最小限に抑えることが出来ます。
つまりかなり低リスクな訳ですね。
1個から仕入れられるメリットについてはこちらの記事がわかりやすと思います。
卸仕入れに潜む罠②
声を掛けられた儲かりそうな商材ほど危険なものはない
個人などでは相手にしてもらえない(相手にしてもらえるのは実力のある証拠)?
卸業者との取引のイメージとして、個人、しかも副業では相手にしてもらえないのでは?と思われるかもしれません。
僕もせどりを始めた頃はそう考えていました。
しかし実際はそうでもありません。
Amazonで出品しているとそのうち卸業者から電話がかかってきます。
「はじめまして!御社をAmazonで拝見したのですが、弊社の取扱商品をぜひ見て頂きたく、お電話致しました!」って(笑)
これはあなたが個人だろうが法人だろうが、もしくは専業だろうが副業だろうが関係なくかかってきます。
なぜ誰でもかかってくるのか?
単純明快、売上を上げることが出来るからです。
卸売業者にとって一番のリスクは売上金の回収です。
なので、ほとんどの新規取引は現金取引、しかもキャッシュオンデリバリー(入金後の出荷)となります。
これなら、リスクはほとんどありませんよね。
個人では卸と取引するなどほとんど考えていない状態で、将来的には・・なんて思っていた矢先に企業からそんな電話がかかってきたら・・・
ちょっと優越感を覚えるかもしれませんよね。なんかビジネスっぽくて^^
卸から仕入れるというのはせどりと比べ、ビジネスをしているというイメージが強くなりやすい為、優越感を感じてしまう場合があるんですね。
気をよくして紹介された商品の値下げ交渉なんかも積極的にやり、交渉成立したら尚更気分が良くなります。
そしていざ仕入れると・・・
そう、先ほどの罠①②のようになる訳です。
もちろん、全部が全部売れ残る訳ではありません。利益を出して売り切れる商品もあります。
だからこそ、声を掛けられるとついつい手を出してしまうのです。
僕はこの状態をにわかビジネスマン状態と勝手に呼んでいます。
卸業者からすれば値下げ交渉も考慮済み、むしろ交渉してくる相手は見込のある相手、売れたも同然です。
○○さんには敵いません!って持ち上げながら価格交渉に応じればいいのですから。
もっと言うと、価格交渉をしてくる相手だとわかっていれば、最初からちょっと高めに提示しておけばいい訳ですし。
相手を心理的優位に立たせ、その上で利益を上げる。とてもわかりやすい営業ですよね^^
せどりはというと、基本的には声を掛けられる訳ではありませんし、交渉もほとんどしません。
せどりは資本力や交渉力ではなくリサーチ力が重要となる為、やったらやった分だけ結果が出やすい訳ですね。
卸仕入れに潜む罠③
にわかビジネスマン状態に要注意!声掛けしてくる業者は電話営業のプロだということを忘れるな!
卸業者との付き合い方

今まで、卸仕入れに潜む罠についてお話ししてきました。
では、卸仕入れはNGか?というと、そういう訳ではありません。
現に僕も少量ではありますが、卸から仕入れている商材も存在します。
では、どうやってその罠を回避すれば良いのか。
声を掛けられた会社と付き合うのではなく、自分でそういう業者を見つけること、これが一番かなと思います。
見つけるといっても、NET SEA のような卸売サイトから見つけるのでは、声掛けされるパターンと大して変わりません。
気になる商材があれば、そのメーカーに問い合わせをしてみたり、小売店に納入している業者さんに直接話しを聞いてみたり。
他にも考えればやり方は沢山あります。
もちろん、断られることも多々あるでしょうが中には見積もりを出してくれる会社もあります。
メリットのある見積もりを提示してくれるのなら少しずつ仕入れてみる。
そのように地道に開拓していくことが、結果的にはリスクを回避しながら卸仕入れをすることに繋がるのかなと考えます。
僕は今のところ、せどりのメリットの方がはるかに高いと感じているので、仕入れはほとんどせどりですけどね^^
最後に
今回は卸仕入れについてお話ししました。
イメージでは価格が安くなると思われがちですが、現実はそうとも限らないことがお分かりいただけたかと思います。
やるならそれを理解した上で取引をしましょう。
また、いかにせどりのリスクが低いかもお分かりいただけたかと思います。
人は行き詰ると楽な方に楽な方にと考えが及びがちですが、イメージの楽は現実の楽とは別物です。
せどりのメリットを再認識して、せどりに自信を持って取り組んでいきましょう!
次回もお楽しみに!
P.S. 10月はコンサル生さんとの懇親会の為、福岡に行ってきました。
福岡に行く前日、あらっくさんが東京に来てるというので、昼間っから浅草に繰り出しました。
駒形どぜうにて

浅草から水上バスでビール飲みながら日の出桟橋へ、そのまま新橋で3件



さらに新橋から大井町へ移動、バーを2件


終電、終わっていました^^;
翌日は福岡に。前日のノリであらっくさんも福岡に来ることに(笑)
こちらもランチ会スタートでおしゃれな店から中洲の屋台まで、やっぱり深夜になっちゃいました^^;

翌日は福岡であらっくさんと僕の3番目のコンサル生であり僕らにクリックの神様と呼ばれている電脳オンリーで月商300万稼ぐTHさんとの3人で、福間の方に足を伸ばしました。
福間には宮地嶽神社があり、ここはJALのCMでジャニーズの嵐の撮影があったところ、光の道で有名なところです。
宮地嶽神社

そのまま強風(台風18号が接近した日)にも負けず、福間の海でランチ



その後、福岡空港でも軽く一杯飲み、飛行機で東京に戻りました。

東京に戻ると、九州直撃を避けた台風が北陸に向かった為、富山に住むあらっくさんが羽田で足止めを食らっていました^^;
なので羽田空港で合流し、帰れなくなったあらっくさんと夕飯がてら飲み屋へ。
そのまま、僕のマンションに泊まってもらいました(笑)
いったいどれだけ飲んでるんだって話ですが、ここまで飲みっぱなしのことはめったにありません。
今回も楽しく自由に過ごすことのできた、福岡懇親会でした。
いつも最後まで記事を読んでいただきありがとうございます^^
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2 件のコメント
はじめまして、電脳せどりに興味を持ち、しんしるさんのブログなどを見ながら、下手くそながらせどりを始めたものです。
ぜひマンツーマンコンサルタントを受けさせて頂けないかなと思っておりまして、詳細を教えて頂けると嬉しいです。
お忙しい中申し訳ありませんが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
戸田さん、こんにちは。
ブログ記事をお読みいただき、ありがとうございます。
また、コンサルに興味を持っていただき、うれしく思います^^
詳細はメールで送信しますので、そちらをご覧くださいね。